生まれ変わりの旅(出羽三山)

先日、山形県の鶴岡市にある出羽三山へ仕事とさらにはプライベートも含めまして
『生まれ変わりの旅』と題して往って参りました。
出羽三山は読んで字の如く、山岳信仰における三つの霊山を総称しています。
羽黒山(現在)
月山(過去)
湯殿山(未来)
という、三山を巡りてお参りすることで現世において生まれ変わりをすることが出来るという意味で
「生まれ変わりの旅」と江戸時代より言われているそうです。
こちらは伊勢神宮に匹敵するほどの聖地とされ、東に存在することから「東の奥参り」と称され
伊勢神宮を陽、出羽三山を陰ととらえて参拝は対を成すものと信じる方が『一生に一度は必ず東西の参拝を成し遂げるべし』という風習まであった程と言われていたそうであります。

今回の旅の目的は二箇所。
最初の目的地は、現世の幸せを願うとされる「現在」の山、羽黒山(414m)
山頂には出羽三山神社があります。


神社の入り口(隋神門)から祭殿までは石段で2446段ありましたが、今回はお身体を労わって頂上までは車でショートカットしてご利益を頂戴して参りました。

別日には、太陽信仰の象徴とも、また新しい生命を表す「未来」の山と言われる湯殿山(1500m)にある湯殿山神社をお参り致しました。

ここは弘法大師と呼ばれた空海上人が「語るなかれ、聞くなかれ」と伝承があるほど、今でも「湯殿山で見聞きしたことは決して口外してはいけない。それについて誰かに聞いてもいけない」と言われているほど秘密と言われています。
とにかく、一生に一度はこの御神体を五感で感じて頂けることをお勧めいたします。
だから湯殿山については、何も言えないし、是非とも何も知らずに訪れて、
あるがままを感じて欲しい場所です。
これぞ、百聞は一見に如かずであります。