物流DXとは(変革)
2月は1年の中で最も極寒の時期であります。
その中で三寒四温を繰り返して、春を迎える準備を整えるともいわれます。
中旬に差し掛かりましたが、朝晩はまだまだ冷え込みます。
「冷えは万病の元」でもありますので、カラダをいかに温めていくかの工夫は必須であります。
日本は「風呂」の習慣があります。一歩海外へ目を向けても、毎日お風呂に浸かるという人種は
おそらく日本人だけではないでしょうか。
そもそも水質が良好でなければ、張られたお湯が濁っていたりしていれば、不快感で整うことは不可能であります。
少なくとも、小生にとっては特に冬の時期は、欠かせない風(呂)習であります。
閑話休題。

さて、先日のトラック協会でのミーティング資料の中に、興味深い内容がありましたので、共有させて頂きたいと思います。
「物流DXって何だ?」と題しまして、解説を頂戴しながら理解を深めて参りました。
そもそもの話しですが、DXとはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)のことであり、
直訳すると「デジタル変革」ということになり、国土交通省から引用しますと『機械化・デジタル化を通じて物流のこれまでの在り方を変革すること』としています。
コロナ禍という困難な状況をキッカケとして在宅ワークやリモートでの交渉などが増えて、何かとDXという言葉が独り歩きした感もあるようですが、ニュアンスが若干違うなと感じます。
簡単な例で挙げれば、機械化の流れとして
自動運転トラック
ドローンによる配送システム
倉庫内における自動配送ロボ
自動ピッキング導入
デジタル化の視点ですと
AIによる配車システム導入
トラック予約受付システム
自動点呼、安全教育手法のデジタル化(ロボット点呼、eラーンニングなど)
デジタル変革ですから、過去はアナログ(人間的)であったものをデジタル(機械的)に変革していこうという試みを2018年に経済産業省が、海外で提唱された概念を導入して「DXガイド」として公表したのが定義とされています。
デジタルを前提として、仕事・作業(ビジネス)を変革すること。
この一言で言い表すことが出来ます。
働き方、組織、価値観や行動様式→道具を変えて、人間をも変えてこそ、真のDXと言えます。
メリットはコンピューターの能力が大幅に向上し、さらには通信速度が高速したことによる業務の簡略化・作業時間の削減はもとより、ドライバー不足の解消などが大きな効率化と言えます。
一方デメリットとしては、機械化によって人と人とのコミュニケーションがとりずらくなるといった問題も考えられます。
運送会社としての身近な物流DXとして、例えばトラック内のドライブレコーダーが一例です。運転支援装置の一環としてイレギュラーな事象が発生した時に車内車外含めて記録(録画)をしてくれるデジタル機能は、パイロットを守る意味でも大きな効果を発揮します。
またトラックには必ずあるタコグラフについても、イマはアナログが主流ではなく、デジタルでのタコグラフ(デジタコ)がメインとなっており、変革の波は刻一刻と身近な場所に導入されていることが確認出来ます。

しかしながら、物流DXが進んでも、人と人とのやり取りや作業がゼロ(無)になることはありません。
バランス良く、効率良く使うまたは携わっていくことが大切ではないでしょうか。