運送ミーティング(協会)
2020年に突入して、出だしから色々な問題等が噴出しているように感じます。
見て見ぬふり出来ぬ問題等は今まではそのままでもまわっていたかもしれませんが、イマの時代は
スルー出来るほど甘くはありません。
昨今、人手不足や乗り手不足、さらにはネガティブな労働環境イメージが先行してしまい、次世代の若者は業界離れが進み深刻であります。そんな運送会社が不況に追い込まれている状況で、ゴタゴタしている時ではありません。
職場環境をどんどん良くして、魅力ある企業に昇華していかなければ元の木阿弥となってしまいます。
物質的な価値観だけでなく、精神的な価値観も見直しながら
氣高い会社で在り続ける為に、品質向上は最も大切なことであると考えます。
こういうときこそ一丸となって、問題を乗り越えて参りましょう!
閑話休題。
先日、トラック協会のセミナーに参画して現在のトラック業界の問題を確認して参りました。
プロドライバーがいつも気にかけなければならない部分のお話しでしたので、シェアしておきます。
テーマの一つとして
「車輪の脱落に注意」がありました。
近年、高速道路等におけるタイヤの脱落事故が2018年の統計でも全国で81件発生しているという現実があるそうです。
最も脱落しやすい車輪はどれか—という質問に対しての答えは
「左後輪」であり事故のうち約86%がこの箇所で発生しているとのことでした。
一個100kgものタイヤが脱落してしまうのですから、軽微な事故では済みません。
色々調べてみると、どうやら近年のボルト・ナットの規格にも問題があるとのこと。
小生も寝耳に水な話しでありました。
過去のJIS規格から、最近は新ISO方式なるものが採用されておりナットの締め方が大きく変更されております。
また、右左折時、左後輪は特に負荷がかかる。また、道路は中心部が高く作られていることが多く、車両が左(路肩側)に傾くことで左輪に大きな荷重がかかるという作用もあるそうである。
タイヤは、トラックにとって非常に重要なパーツであり、弊社でも専門業者に任せてしまっているところがあります。
特にタイヤ交換後50~100km走行後は、ナットがゆるんでいないかの確認をして「錆汁等が出ていないか」等の点検をいつも以上にすることが必要であるとアドバイスを頂いてきました。
是非、全国のドライバーの皆様には心がけて頂きたい案件でございました。
また、昨今のトラックのヘッドライトについても問題の提起がありました。
深夜・早朝の前方の視界不良で、対物・対人との衝突事故が非常に多いとのことでした。
小生も知らなかったのですが、上向きのハイビームは100m先まで前方を照らすことが出来るのに対して、下向き(ロービーム)は40m先が照射できるそうです。
意外と知らない人が多い内容ではありますが、道路交通法の改正において
「ヘッドライトは対向車がいる場合と前走車がいる場合は下向き、それ以外は上向き(ハイビーム)が原則」となっています。
とはいっても、意見交換の中でもトラックのハイビームは眩しすぎて困るとの意見も出ているのも事実であります。
トラック各ディーラーも、この件に対応すべく、今後のトラックに自動でハイビームとロービームを変換させるライト機能を装備するトラックをこれから世に送りだして対応していくとの話しもあります。
このように運送業界でも、問題解決(事故撲滅)に向けて進化・研鑽が日々進んでいるんだということを感じました。
それを操る、人間(ヒト)も同様に進化していきたいものです。