運送業界の動向(コロナ禍)
こんにちわ。
まさに4/7に宣言された緊急事態宣言が、ゴールデンウィーク後に終了するのかそれとも延長されるのかという瀬戸際にきている状態ではないでしょうか。
いままでのブログでも一丸となってこの困難を乗り切りましょうと申し上げて、記事を更新して参りました。
新型コロナウィルスが今後どうなっていくのか~
気掛かりではありますが、小生は運送業界の一企業としてトラック業界の現状はどうなのかということも気になります。また今後はどうなっていくのか。。。ということも。
そんな中、毎月定期的に送られてくるトラック協会の広報誌に気になる記事がありましたので、業界情報として共有させて頂きたいと思います。小生は読み進めていくうちに、今後の課題みたいなものも何となくですが見え隠れしてきました。
「新型コロナウィルス感染症とトラック業界」というタイトルで書かれた物流ジャーナリストさんの内容から抜粋いたします。
3/11~26日の間で全国的に取材した内容を基に記事は書かれております。
・海上コンテナについて
「輸出は影響が出ていないが、輸入は若干落ちている」取扱量が通常の3分の1で40フィートコンテナの動きが良くない。海外の経済状態が影響して輸入が減少していたが、今後は輸出にも循環という面でも減少が見込まれる恐れがあると懸念している。
・自動車産業について
メーカー各社が一時的な国内操業の休止を発表したことで、業界全体に不安が広がり、部品輸送をしている事業者はかなり大きな影響がでる恐れがある。部品の納品といった業務がストップして仕事量の減少は必至である。
・鉄鋼輸送について
「建設中の物件は現在のところ影響はない。だが、半年後ぐらいから着工する予定だった物件の打合せ等がストップしているので半年後ぐらいから影響が出るのでは。今後の需要回復の見通しが立たなくなったため、着工時期を延期するという動き」
・戸建て住宅関係について
「トイレやシステムキッチンなど水回り品が中国からはいってこなくなったので、工事が止まっている。建築資材も荷動きが止まっている。」住宅集成材を運んでいる事業者は「原料が中国からはいってこない、または減少していて流通が滞っている。」
・農産物事業者について
農産物が北海道産であるという風評被害で、関東圏に於いてキャンセルがあった。また酪農では学校給食がストップしたので牛乳が余っている。搾乳しぼりをしないと乳牛は死んでしまうとのこと。搾乳はするのだが、捨てている状況である。
食材輸送では「飲食店が3月以降ガタ落ちになり、ホテルへの業務用食材輸送も激減している。」
・ケータリング事業者について
「イベントなどの中止で、ケータリングの仕事はほぼ全てキャンセルになった。」同様にイベント用機材をレンタル輸送する会社も仕事量が激減している。
・印刷業界について
「例年なら3月には印刷物が増えるが、今回はイベントチラシ・春の観光シーズンに向けてツアーのパンフレットといった印刷関連が全滅である。」
・化粧品関連について
インバウンド需要(訪日外国人観光客)の激減だけでなく「外出自粛で家にいるのでお化粧をしない。外出時もマスクをするので薄化粧になっている。」ある事業者は「化粧品用のフィルムや化粧箱メーカーの長年取引していた荷主が化粧箱製造から撤退した。原料が中国だったことと、化粧品の売上減少で単価が合わなくなった。」
一方で、レトルト食品やカップめん等を扱う運送会社、またはドラッグストア主に日用品関係、紙製品、アルコール消毒液関連の事業者は作業能力を超えた受発注があり問題になっていたとあるが、ニュース等で連日放送されていたので予想することは出来ます。
記事が長くなりましたが、上記のように新型コロナウィルスの影響で各産業に関わる運送業界内でも取引先の業種によって影響に差があることは内容の通りであります。
コロナウィルスの影響が収束した時に、世界における日本の経済状態は確実に以前とはがらりと違うものになっていることは間違いなさそうです。
色々なニュース・情報が飛び交い出す中で、その中から本当の真実をどれだけ掴むことが出来るかが試される世の中になってきている様な気がいたします。